2012年8月18日土曜日

行動ファイナンスブームのその後

仕事でもないのに、しっかりとしたテーマに沿って記事を連載するなどということはそもそも私の性格では無理だ、ということに遅ればせながら気づいたので、思いつき型1話完結のエントリの数を増やす方針にしてみることにしました・・・。

今回は行動ファイナンス雑感。個人的な感覚では、行動ファイナンスが流行していたのは2000年代中盤あたりで、その頃には証券アナリストジャーナルといった業界紙で特集が組まれていたり、本屋で行動ファイナンスの入門書が平積みされているのをよく見た。

若手のファイナンス研究者の中には、既に上の世代が一通りつばをつけてしまっている伝統ファイナンスの分野ではなく、行動ファイナンスに領域をシフトした人も相応にいたのではないかと思う。

最近は、当時と比べると大分ブームが落ち着いたように思う。それは、良く言えば行動ファイナンス的なアプローチが浸透して半ば常識化したため、当初程は騒がなくなったということだろうし、悪く言えば、言う程革新的なアプローチではなく、結局伝統ファイナンスの現代的な拡張の一側面をクローズアップしただけだったのだ、と皆が気付いたということなのだろう。